胡蝶蘭もパッと見は分かりませんが、おしべ・めしべがあり、受粉によってタネを作ります。
受粉は自然界ではハチなどの虫のチカラを利用して行われます。
おしべは胡蝶蘭の花の真ん中、出っ張っている部分の内側についています。
外からは見えません。
下の写真、親指のつめに乗っているのが、おしべです。
とても強力な粘り気があり、強く手を振り回しても落ちません。
これはハチなどが飛んでも、体についたままでいるためです。
またおしべがはずれたお花は、間もなくしぼんでいきます。
次の世代へのバトンを渡し、「花を咲かせ、虫をおびき寄せる」役割が終わったからです。
市場に出回るランたちも、花粉がはずれると花がしぼむのは同じなので、丁寧に扱わないといけません。
一方めしべの方はと言うと、おしべのさらに奥に内側をむいて付いています。
写真を撮ろうと試みましたが、内側過ぎて撮れませんでした。
ここにおしべが触れると受粉となり、1ヶ月くらいでサヤができてきます。
胡蝶蘭の品種改良ではこれを意図的に行います。
ランは様々な形で次の世代を残そうとします。
花粉がハチの体にすっぽりおさまる形になっているもの、虫が一度花に入ったら受粉するまで出口が閉まってしまうもの・・・・・・